SSブログ

不思議な「砂防ダム」! [ダム]


 長野県松本市の山間にある牛伏寺(ごふくじ)は古くからの名刹のようなのですが、その近くにひっそりと佇む「牛伏寺砂防ダム」はあまり知られていません。
 これは、長野県では砂防ダム自体が珍しいものではない、という事にも起因すると考えられます。砂防ダムはその名の通り、上流からの土砂の流出を防ぐ為のものであって、そもそも「利水目的」(=水道水や農業用水に利用する事)で作られるものではありません。それ故、市民の関心も薄く、勿論大部分の地図にも載っていません。


 しかし牛伏寺砂防ダムは、一般的な砂防ダムの構造とは大きく異なる上に貯水も行っており、砂防以外の何らかの目的で作られた様子も窺えます。記者はこのような砂防ダムを見たのは今回が初めてですが、長野県の一部の地域には同様のダムが存在するとの話は聞いた事があります。

 写真を見ても分かる通り、ダムの上(天端)は通路のようになっており、記者としても何とか渡ってみたいと周囲を探ってみたものの、結局天端に通じる道はどこにもありませんでした。
 いずれにせよ、珍しい存在である事は間違いないでしょう。


nice!(1)  コメント(2)  トラックバック(0) 

nice! 1

コメント 2

筍ENT

「砂防ダム」のことは全然知りませんでした。初めて聞きました。
そういう段階で私自身は何も知識がなく、取り敢えず検索をかけてみました。
Wikipediaでは何も論評を加えていませんでしたが、批判的なサイトもありますね。
http://www5.plala.or.jp/Y_YUKI/SABO/

少なくとも自然破壊の方向へ進む建設物にならないようにしなければいけないのでしょうけれど‥。
by 筍ENT (2007-07-02 22:36) 

yokohamachuo

いつもご覧戴きまして有難うございます。
おっしゃる通り、砂防ダムに限らず、あらゆるダムには「功と罪」があり、その事を抜きに語ることは出来ません。
ただ、日本の歴史を振り返ってみると、ダムは結構身近な存在だったようです。例えば弘法大師が作ったとされる香川県の「満濃池」は、広義の意味ではダムに該当するものであり、四国地方のように毎年のように水不足に悩まされる地域にとっては、ダムが必要不可欠な存在になっているのも否定し難い事実なのです。
その反面、砂防ダムのみならず多くのダムが景観を破壊し、魚の遡上を阻むような”弊害”を各地で引き起こしているのも事実であり、だからこそ建設する際には慎重に慎重を期すべきであると私は考えます。
by yokohamachuo (2007-07-03 20:57) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。