SSブログ

ダムに沈む渓谷? [ダム]

 群馬県の吾妻峡に建設計画が浮上して以来、地域住民の反対等で40年以上も宙に浮いた存在となっていた八ッ場ダムは、今年度からいよいよ本体関連工事の着手に入る見込みとなり、重大な局面を迎えようとしています。

 但し、ダム建設に反対する一都五県の住民が都や県を相手取って行政訴訟を提起しており、現時点に於いても各地方裁判所で審理が行われている最中です。(尚、詳細は「八ッ場ダム訴訟」→http://www.yamba.jpn.org/

 この訴訟の行方について、事業主でもある国は「必ずしも無視をする訳ではないが、計画は粛々と進める」(国交省関係者の話)との意向を示し、基本的には建設を進める予定のようです。しかし、先般記者が現地を見た限りに於いてはダム本体の建設はあまり進んでいる様子もなく、2010年の完成予定がずれ込みそうな雰囲気さえ感じました。

 これは代替地への住民移転問題が一部で難航している(とも言われている)関係もあるのでしょうが、多少は行政訴訟の影響もあるのかも知れません。

 いずれにせよ、ダム建設には多額の事業費(八ッ場ダムの場合、5000億円近くに上ると試算されています)と周辺環境への影響がありますので、国にはくれぐれも慎重に対応してもらいたいものです。場合によっては「勇気ある撤退」という選択肢も検討しなければならない、と言う事は付言しておきます。

 ちなみに今回写真で紹介する場所は、川原湯温泉駅(JR吾妻線)を含め、ダムが建設されれば全て水没する運命にある場所ですので、興味のある方は今のうちに現地に訪れる事をおススメします。

 

 

 

 


nice!(1)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:地域

nice! 1

コメント 2

筍ENT

写真で紹介して頂いた全ての景色、しかも駅を含む温泉街が全て水没してしまうような計画なのですね。そしてそのために5,000億円も使うと‥。

ダム計画等に関する知識がなく、私は論評させて頂くのが難しいのですが、単純な印象で、やはり無駄な金を使って、貴重なものを失う計画、という風に写ります。
by 筍ENT (2007-08-09 02:18) 

yokohamachuo

いつもご覧戴きまして有難うございます。

或いはご存知かも知れませんが、今現在もダム建設の是非が問われている場所が全国にいくつかあります。
ここ八ッ場ダムは、川辺川ダム(熊本県球磨川水系)と並んで長年問題とされて来た所であり、果たして本当に必要なダムなのかどうか、私は疑問を感じています。
ただ、川辺川ダムについては熊本県知事が消極的な姿勢を見せているのに対し、八ッ場ダムについては”既成事実化”されている雰囲気もあり、何か釈然としません。
by yokohamachuo (2007-08-09 19:54) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。