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混迷を極める千葉県知事選 [社会]

いすみ鉄道049.jpg
 2期8年続いた堂本県政が今後も継続されるのかどうかが焦点の一つにもなっていた千葉県知事選挙は、2月7日にいすみ鉄道社長の吉田平氏(注:同日に行われた臨時株主総会で社長を辞任)が出馬を表明し、それを受けて堂本知事が3選出馬を辞退するなど、にわかに慌しくなってきました。
 前回も出馬して惜敗した森田健作元衆院議員や、政党推薦でドタバタ劇を演じた白石真澄関西大教授を筆頭に、今の所出馬表明しているのは前出の吉田氏を含めて5人となり、各党入り乱れた混戦が予想されます。

 ちなみに、記者自身は千葉県民でも千葉都民でもないので、誰が県知事になっても直接的な影響はありません。しかしながら、やはり吉田氏の出馬表明には「???」という思いを抱かざるを得ません。
 吉田氏は地元のタクシー会社社長から昨年4月に”公募”でいすみ鉄道の社長に就任したばかりであり、その肝心要のいすみ鉄道の再建策がまるっきり固まっていないこの時期に社長の座を事実上「投げ出す」ことに対し、記者は強い違和感を覚えるのです。
 うがった見方をすれば、吉田氏は当初から「一旦いすみ鉄道の社長を引き受けることで県内での知名度を高め、その上で県知事選に打って出る」と目論んでいたのかも知れません。当のご本人は「知事になった方がいすみ鉄道の大株主として再建の力になれる」とも述べているそうですが、落選してしまえば全てが御破算になってしまうのであり、この釈明はどうも説得力に欠けると言わざるを得ません。

 こうなったら、記者としては「誰が県知事になるか」よりも「誰がいすみ鉄道の再建に取り組むのか」に注目するしかない、と言うのが実情です。
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コメント 4

キャロロ

まったく知らない話でした。記事から考える限りでは、
この社長はとんでもない人に思えます。こんな人物
のもとで働く人々が気の毒に感じます。
普通の思考回路だと、V字復活を遂げた成功体験を
ひっさげての立候補だとおもうのですが・・・。
by キャロロ (2009-02-09 21:17) 

yokohamachuo

いつもご覧戴きまして有難うございます。

おっしゃる通りで、本来は「いすみ鉄道の再建を成し遂げてから」知事選に立候補するのが筋であり、こんな中途半端な形で社長を辞任するのは無責任と言わざるを得ません。

これで落選などしようものなら、単なる笑い者です。

by yokohamachuo (2009-02-09 23:51) 

筍ENT

選挙にかかる法律に暗いのでよく知りませんでしたが、社長の椅子を降りないまま立候補する道はなかったのでしょうかね。
首尾良く当選したら、その時点で必要に応じて社長は誰かに変わり、本当にいすみ鉄道のことも考えた県政に打ち込む、もし落選したら引き続き社長としていすみ鉄道経営に専念する、そういうことができたら良かったのかも知れませんが。

私も千葉県政の行方に直接影響を受けませんが、関心を持って見て行きたいと思います。
by 筍ENT (2009-02-10 14:55) 

yokohamachuo

いつもご覧戴きまして有難うございます。

私も公選法を承知していませんので断言は出来ません。しかし一般論として、県が大株主となっている第3セクターの社長が知事選に立候補するのは望ましいことではありません。

しかも、いすみ鉄道に関しては「2年以内に結果を出さなければ廃止される」という危機的な状況であり、県政の片手間に取り組めるような課題ではありません。
そう考えると、吉田氏の今回の選択は明らかに間違っていると言わざるを得ず、真剣に再建策を考えて公募に応じた人達の神経を逆なでする行為であると私は考えます。

by yokohamachuo (2009-02-11 00:42) 

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