日本列島ダム探訪 -草木ダム(群馬県)- [ダム]
群馬県と栃木県の境にある草木ダム(群馬県みどり市)は、渡良瀬川の洪水防御と都市部の工業・水道用水の確保、及び水力発電行うことを目的として建設された多目的ダムです。
水資源機構作成の資料によると、1958年に建設省が予備調査を開始して以降、1967年から本格的に建設事業に着手。補償問題や反対運動、足尾銅山の鉱毒対策、物価上昇など様々な問題と直面しながら1977年3月に完成した、とのことです。
草木ダムが完成するまでの総工費は、約500億円。これは昨今建設するかどうかで問題となっている八ツ場ダムの十分の一程度の費用ですから、八ツ場ダム計画がいかに税金の無駄遣いをしているのかがお分かりいただけるでしょう。
ちなみに、記者が草木ダムへ訪れたのは、台風の到来で関東地方に大雨が降る前の週だった為、貯水量はかなり減少していました。ダム関係者に話を聞いたところ、関係者曰く「入道雲は出ていて、天気予報でも『夕立が降る』となっているんだけど、渡良瀬川の上流には雨が全く降らない」とのこと。
一見した限りでは、この日のダム湖の状況はいわゆる”渇水状態”ではないものの、周辺地域の農作物には少なからず影響が出ているようです。
人間同様、植物もこの暑さにはほとほと参っているのかも??
はたして日本にあるダムのうち本当に必要
とされるものは、いったいどれくらいの位
の割合なのか知りたいものですね。^^
by キャロロ (2010-09-12 23:56)
いつもご覧戴きまして有難うございます。
ダムにも色々ありまして、早明浦ダム(高知県)のように治水・利水の両面で重要な役割を果たしているものもあれば、「土建業者の為だけに作られた」と言われているものが存在するのも事実です。
ダムの建設費用は結局の所、消費者が何らかの形で負担する場合が多い、ということをもっと我々市民も自覚すべき必要がある、と私は考えます。
by yokohamachuo (2010-09-14 00:43)