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どっこい生きてる! 101系 [名所・旧跡]



 かつてJR山手線などが「国電」と呼ばれていた頃に通勤型電車の中核を担ってきた101系電車は、03年にJRでの定期運行が終了し、事実上首都圏の通勤路線から姿を消しました。
 しかし全国では唯一、いまだに101系が活躍を続けている路線があります。埼玉県の羽生から三峰口間の71.7kmを結ぶ秩父鉄道がそれです。

 この秩父鉄道、元々はセメントや石灰石の貨物輸送に主力を置いていた為か、あまり知名度は高くはありませんが、景気のいい頃は自社独自で発注した車両で占められていた時代もあり、その車両の個性的な風貌に結構人気があったようです。
 ところが近年になると貨物輸送ばかりでなく旅客輸送も低迷が続き、会社自体の業績が悪化の一途を辿るようになります。その結果、現在のように「他社からの払い下げ車両」で占められるようになったと考えられるのです。つまり秩父鉄道としては、他社の払い下げで運行を続けるのはある意味”苦肉の策”だったのでしょうが、往年の高性能車両が新たな活躍の場を見出す事が出来たのは幸いでした。


  現在の秩父鉄道では、101系電車の他、都営地下鉄三田線から引退した6000系電車が「地上に出て」活躍を続けるなど、昔を知る方にとっては”高度経済成長時代”を感じる事が出来る貴重な存在となっています。
 記者としては、これらの車両の末永い活躍を祈るばかりです。


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コメント 2

筍ENT

生半可鉄ちゃんである私も、国電101系、都営三田線旧車両は懐かしいです。
当時冷房が搭載され始めた頃、山手線で活躍していた101系、10連のうち、先頭と後尾のクハまたはクモハ車にのみ、天井にかまぼこがついていていて、駅で「冷房車が来た!」と喜んで見ていたら、実は中間車両にかまぼこがなく、先頭・後尾車も冷房が入らない編成でがっかりしたことを思い出します。
三田線の車両も海外に払い下げられたものも多かったようですが、秩父鉄道で活躍しているのは何となく嬉しいですね。
三田線はワンマン運転、ATO導入のため、車両の総入れ替えが早く進んだようですが、同じ顔をした車両しか来ないのはちょっと退屈です。
by 筍ENT (2007-06-24 04:48) 

yokohamachuo

実は、この101系の話題は他でも紹介したのですが、そちらでも冷房車にまつわる話が出ました。皆さんも同様の思い出があったようで、私も懐かしく思う次第です。
私の子供の頃は、横浜線などは冷房車でも冷房が入らなかったり、横浜市営地下鉄で冷房車が来るとちょっと得した気分になったり、100%冷房車が当たり前になった今日では味わえない”スリル感”がありました。

旧三田線の車両は総入れ替えが早かった為、秩父鉄道ではしばらく現役での活躍が期待出来そうです。
by yokohamachuo (2007-06-24 14:38) 

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