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追い打ちをかけた「風評被害」 [社会]

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 かねてより記者が注目し、本欄でも度々紹介していた銚子電鉄ですが、またまた苦境に立たされているようです。

 2月2日付けの毎日新聞では、以下のように報じています。
 銚子電気鉄道(千葉県銚子市)は1日、東日本大震災以降の経営難から、自主再建を断念、地元の銚子市や県などに支援を要請していると発表した。今後、同市出身の企業家らが設立した財団法人などから資金援助を得たり、運行と線路などの施設管理の主体を分ける「上下分離」を実施したりして、経営刷新を進める。  銚子電鉄は創立90年。銚子-外川間6.4キロを1~2両編成の電車が1日33往復し、名産の「ぬれ煎餅(せんべい)」の生産・販売などで近年の経営難を乗り越えてきた。  しかし震災後、風評被害による観光客減少などで11年度の乗客は約48万人と前年度比23%減。13年3月期の経常損失は数千万円規模の見通しで、車両や電機設備の交換資金も不足する状況という。  こうした経営危機から昨年末、「自主再建路線」を進めてきた小川文雄氏が社長を退任。かわりに就任した税理士出身の竹本勝紀氏は、昨春、市内の企業支援のため設立された財団法人に資金援助を求めるほか、市や県へも支援要請するという。  記者会見した竹本氏は「自主再建路線は不可能と判断した。当面の運行に支障はないが、地域の足として存続できるよう、関係者と協議する」と話した。【武田良敬】
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 記者も2012年3月に銚子へ行った際、関係者から「震災の影響で2~3割も利用客が減少している」という話を聞いていましたので、「やはりな・・・」という思いもあります。ただ、震災で線路や施設がズタズタになった訳ではなく、観光客が戻りさえすればある程度は業績の回復が見込まれるだけに、地元自治体も積極的に支援をする可能性はあります。

 いずれにせよ、銚子電鉄にはあらゆる手立てを講じても生き残る道を模索してもらいたい、と願ってやみません。
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キャロロ

東電の罪は大きすぎますね。
by キャロロ (2013-02-04 21:58) 

yokohamachuo

いつもご覧戴きまして有難うございます。
銚子電鉄の場合、元社長が会社の金を私的に流用したのも経営的には打撃を与えたようですが、原発事故さえ無ければここまで客足が落ち込まなかったかもしれません。
by yokohamachuo (2013-02-05 23:18) 

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