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千葉県民は「城」がお好き? [名所・旧跡]

 

 ご覧の写真は、房総半島の中心部にある大多喜城(千葉県立中央博物館 大多喜城分館)です。

 この地一帯は、戦国時代は安房武田氏と里見氏の攻防の拠点となり、徳川家康が関東に転封されて以後は「徳川四天王」の一人に数えられた本多忠勝の居城となるなど、古くから城下町として栄えて来た事でも知られています。

 大多喜城そのものは博物館として再建されたものですが、大多喜の町並みは江戸時代の栄華を偲ばせるような住宅等が点在し(写真下は重要文化財となっている渡辺家住宅)、ちょっとした観光気分を味わう事が出来ます。しかし残念ながら訪れる人はあまりいないようで、街全体がひっそりと静まり返っていたのは気になります。

 

 それにしても、どういう訳か千葉県には天守閣があちこちに再建されています。ここ大多喜を筆頭に、久留里城、館山城、関宿城、そして城下町ではない千葉市内にも”模擬天守”が存在し、それぞれ博物館等になっています。ちなみに東京都にはこういった施設は一箇所も無く、神奈川県には小田原城のみ。関東地方でこれだけ天守閣があるのは、実は千葉県だけなのです。

 これが観光客の誘致につながっていれば良いのですが、残念ながらあまり思惑通りにはなっていないのではないか、というのが記者の正直な実感です。


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コメント 2

筍ENT

興味深い写真、記事ありがとうございます。
特に城マニアではありませんが、観光地の城は何となく見て来ました。千葉県にこうした城があるとは知りませんでした。再建城であっても、城下町の名残がある街並みなど、一見の価値はありそうですね。

私が知っている再建城は、静岡県掛川市の掛川城ですが、街並みもその雰囲気を出すよう市が補助を出しているようです。しかし、観光客誘致や商店街の繁栄には繋がっていないようで、城による景気浮揚は難しいのでしょうか。それとも千葉県の各城も含めて、もっと広報に力を入れるべきなのでしょうか。
by 筍ENT (2007-08-15 00:53) 

yokohamachuo

ご覧戴きまして有難うございます。
私も掛川城へは行った事があります。ここは本格的な木造建築で再建された事もあり、一時はかなり話題にもなりましたが、中長期的な景気浮揚には必ずしも結びつかなかったようです。
千葉の状況については、「観光誘致策」というよりもむしろ「箱モノ行政の一環」のように思えてならず、だからこそあまり観光客に認知されていないのではないか、と私は考えます。
by yokohamachuo (2007-08-15 19:37) 

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