「台風被害現場」のその後 [社会]
9月7日に関東地方を直撃した台風9号は各地で大きな被害をもたらしましたが、それを象徴する場所が酒匂川に架かるこの十文字橋（神奈川県松田町）です。
この十文字橋の様子についてはテレビや新聞でも大きく紹介されていましたので、ご存知の方も多いかと思います。その後どうなったかについては記者も気になっていた為、用事のついでに14日に現地を訪れた所、ご覧の通りの状況となっていた、という次第です。
この日も一応、関係者が様子を視察して修復方法を検討しているようでしたが、真ん中の橋脚が折れている為、復旧には時間がかかりそうです。
十文字橋の架かる酒匂川（二級河川）は、江戸時代以前から”暴れ川”として名を馳せていたようであり、度々氾濫を繰り返していたようです。しかし今回のような事態になったのは、上流にダム（三保ダム）が建設されて以降初めてなのではないかと思われます。
ちなみに、一番上の写真は上流から、二番目、三番目は下流から撮影したものです。
どのあたりにかかる橋なのか地図で見てみました。上流側すぐにある新十文字橋や、下流の足柄大橋には被害はなかったのでしょうか。
きっと開成町の方から松田駅・新松田駅や国道246号に出る時に使われることが多いのではないかと想像します。
歩行者誘導の表示をみると、松田町側で、開成町に向かう人を新十文字橋に誘導しているようですね。
利用者が多ければやはり橋の復旧は早く行われるのが望ましいのですが、新十文字橋があればこちらの橋は不要、という判断が働けば、もしかしてこの橋は撤去されてしまうということもあるのでしょうか。
修復されるにしても、災害の爪痕の貴重な写真をありがとうございます。
by 筍ＥＮＴ (2007-09-15 17:08)
いつもご覧戴きまして有難うございます。
この十文字橋は大正時代から存在し、74年鉄筋にコンクリート製に造り替えられたとの事ですので、地元では結構重要な役割を担っていたと思われます。従って、いずれは修復作業に着手すると私は見ています。
今回、被害にあった橋はこの十文字橋のみであり、圏内でも相模川や多摩川でこのような事例は報告されていないようです。と言う事は、かなり特別な事情があったか、或いは強度に問題があったのかのどちらかでしょう。
by yokohamachuo (2007-09-15 20:03)